お風呂の掃除は大変!
引越しの掃除で何かと大変なのがお風呂の掃除です。
一見すぐ取れそうな水垢もすっかりこびりつき掃除に時間をとってしまったりと、お風呂は億劫になる要素が多い場所といえます。
ただ水周りということもあり、お風呂は貸主にとって要チェックポイント。
つまり掃除場所としては外せないところなのです。
そんなお風呂の掃除は早めが吉!
早速その方法を見ていきましょう!
浴槽の湯垢・水垢&バス用品の汚れ
日ごろ湯船にお湯を張ることが多い場合、浴槽の一定ラインに灰色の汚れがありませんか。
これは入浴時の皮脂汚れや石鹸のカスが水面に浮き出てできるものです。
この汚れを放置するとパリパリと乾き、簡単な掃除では落ちなくなります。
なぜしつこい汚れに変わってしまうのかというと「湯垢(酸性)」と「水垢(アルカリ性)」という二つの汚れが合体してしまうからです。
そのため、一般的な洗剤を使っても性質的に取りきれない、一筋縄でいかないものへと変わってしまうのです。
そのため湯垢・水垢とそれぞれ最適な掃除を行うのが掃除の秘訣です。
湯垢の掃除
浴槽の掃除は入浴後など温かいお湯が張っている状態がおすすめです。
汚れのあるラインが隠れるくらいにお湯を張り、その中にお風呂用洗剤または重曹を入れかき混ぜます。
そのまま1時間~汚れがひどい場合は一晩つけ置きします。
お風呂に置いているイスや桶、またシャンプーラックといったバス用品も一緒につけ置きすることで同じ湯垢や水垢を落とすことができます。
つけ置き後はお湯を抜き、汚れている部分をスポンジで磨きます。
落ちない汚れはスポンジに重曹を取りクルクルと円を書くように磨くと良いでしょう。
水垢の掃除
湯垢の場合はこれでOKですが、水垢は性質が違うためもう一工程必要となります。
クエン酸またはお酢と水を混ぜたものをスプレーボトルに入れ吹きかけます。
そのままラップを貼り付け、1~2時間放置したら、スポンジで磨きつつ洗い流しましょう。
すっきりと水垢が落ち、白い曇りが取れるはずです。
(浴槽全体の水垢が気になる場合は紙コップ1杯ほどのクエン酸(粉状のもの)をお湯に入れつけおきしましょう。そのあとはおなじく磨き流します。)
鏡や壁、蛇口などのウロコ汚れ
鏡や壁についている水が固まった白いウロコのような跡も「水垢」の一種です。
このウロコ汚れもクエン酸やお酢で掃除が可能です。
浴槽と同様にスプレーボトルまにクエン酸またはお酢を水と入れ、キッチンペーパーを当てながら吹きかけます。
水分で鏡や壁にペーパーが貼り付くため1時間(汚れがひどい場合は数時間)ほどそのままにします。
そのあとはペーパーを使い軽くこすると、びっしり張り付いていたウロコ汚れもキレイに取れます。
鏡や壁以外にも蛇口やシャワーのホースなどウロコ汚れが目立つところならば、同じ方法で掃除ができます。
ドアレールなどのピンクヌメリ
ドアのレールや壁の溝、排水口といった浴室のさまざまな溝に現れやすい「ピンク」の汚れ。
これは「酵母菌のロドトルラ」といわれる「菌」の一種です。
石鹸カスを栄養に水分があるところで増殖します。
一見すぐ落ちるピンクヌメリですが、菌のため、根本から除去しなければまたすぐに発生します。
さらに増殖スピードが早く、菌の付着から目に見えるまでだいたい3~4日といわれています。
放置してしまえば黒カビの原因となるため、早めの掃除をしましょう。
カビではなく菌の一種であるピンクヌメリは浴室用洗剤に強い構造をしています。
そのためまずは消毒・殺菌を行いましょう。
一番有効なのは「エタノール」です。
キッチンペーパーなどにエタノールをつけ、ピンクヌメリの箇所に貼り付けます。だいたい10分ほど時間を置き、使い古しの歯ブラシなどで洗います。
最後は水で洗い流しましょう。
実は温度と湿度を下げることでピンクヌメリを予防することにつながります。
そのため仕上げとして水をかけると良いのです。
そのあと、水気が残らないようタオルなどで一拭きするか換気扇を回すとさらに発生が抑えられます。
排水口のヌメリやニオイ
排水口はとくにヌメリやニオイなど、掃除をするのも億劫になるほど汚れやすいところです。
でも実は感動するほど楽に掃除ができる部分でもあるんですよ。
まず髪の毛多く付いている場合は取り除きます。
使い捨ての歯ブラシなどで絡めとると自分も触らずにすむためおすすめです。
排水口にはパウダー状の重曹をかけ、そのままお酢をかけます。
するとぶくぶくと泡が出てくるため、そのまま1時間ほど置きます。
あとはシャワーで洗い流すだけです。
ほとんどはこの段階できれいになりますが、気になる部分は使い古しの歯ブラシなどを使って洗うと良いでしょう。
壁や床のゴムパッキン
ゴムパッキンはとくに黒かびが目立つ場所です。
細かい上に黒カビがとれず掃除をあきらめている人も多いのでは。
こちらも洗剤を使わない方法をご紹介します。
まず片栗粉と塩素系の漂白剤(ハイターなど)を混ぜ合わ練りこみます。
このときなるべく漂白の効果が落ちる前にすばやく黒カビ部分に塗りこみましょう。
塗りこむためだけなのでこの塗りこみ液がやわらかすぎないように気をつけましょう。
そのあとは20~30分程度置き、シャワーで流します。
お風呂の汚れはとくに目に付く!
お風呂のカビや汚れは日ごろの掃除で対処が可能なため、とくに敷金の返還額にかかわりやすい部分ともいえます。
そのため退去前には徹底的に掃除をしたいところです。
さまざまな洗剤系を使うのも良いですが、今回は重曹やクエン酸、お酢など不要になりそうなものや、環境に良いものを使った掃除方法をご紹介しました。
とくに重曹やクエン酸、お酢は他の場所の掃除でも大活躍です。
ぜひ挑戦してみてください。