掃除の前に!冷蔵庫の引越し準備はまず「片付け」から!
まず気をつけたいのが、引越しの当日に向けて中の食材を減らしていくということです。
引越し当日はもちろん冷蔵庫は利用できません。
また多くの場合、引越し2日前または前日から冷蔵庫の電源を抜き、「霜取り」「水抜き」をしなくてはいけません。(「霜取り」「水抜き」に関しては後でご説明します。)
さらに、新居へ搬入・設置後は冷却装置内部を安定させるために、30分~1時間ほどしばらく電源は付けず、使えない状態にあります。
つまり前日から当日はほぼ冷蔵庫が使えないと思ったほうが良いでしょう。
万が一食材が残りそう…と思うときは「クーラーボックスに入れて自分で運ぶ」「クール便で送る」などが可能です。どちらにせよ、早めに用意することが吉といえます。
冷蔵庫の掃除ポイント①パーツ
冷蔵庫内が空になったのを前提に、掃除を行っていきます。
冷蔵庫の扉側についている棚や、野菜室の下皿などパーツ部分は取り外しが可能です。まずはすべてそのパーツを取り外してしまいましょう。
シンクや桶、お風呂にお湯を張り、台所用洗剤を入れます。
そのなかに冷蔵庫のパーツを入れて、スポンジでやさしく洗っていきます。
汚れがしつこい場合は、少し熱めのお湯(60度ほど)にして、つけ置き洗いをすると効果的です。
最後は水でしっかりとすすぎ、布で拭きましょう。
なかなかできないということもあり、可能なら「アルコール除菌」や「消毒スプレー」をしておくとさらに安心です。ない場合は、台所用の漂白剤を薄め、染み込ませた布巾で全体を拭いても殺菌・消毒となります。
もちろんシンクやお風呂で掃除をするなら、最後はそちらの掃除もしましょう。
くわしくはこちらをご覧ください。
キッチンシンクの掃除⇒「引越しの掃除術!キッチン周辺の頑固な油汚れ、換気扇・ガスコンロ」
お風呂の掃除⇒「引越しの掃除術!お風呂の水垢・湯垢・カビ・ニオイを徹底除去!」
冷蔵庫の掃除ポイント②庫内と外側の掃除
冷蔵庫の外側も一見汚れが付いていないように思われがちですが実際は扉の取っ手やほこり、油汚れが付着しています。同様に濡れ拭きした後しっかりと乾いた布でふき取ってください。
庫内の掃除は「消毒用エタノール」または「水で薄めた台所洗剤」をつけた雑巾がおすすめです。
隅々まで拭き、汚れが落ちたら、一度水拭きし、最後に乾拭きを行ってください。
仕上げにパーツの掃除とおなじく、アルコール除菌や消毒スプレーをするとなお良いでしょう。
(消毒用エタノールで掃除した場合は不要です。)
冷蔵庫の掃除ポイント②見逃しがちな場所
冷蔵庫の掃除で忘れがちなのが「コンセント、コード、アース周辺」と「ゴムパッキン」です。
いずれも他の部分と同様に拭き掃除をします。
ゴムパッキンなどの細かい部分は綿棒で汚れをとると楽に掃除ができるためおすすめです。
冷蔵庫の掃除と「霜取り」「水抜き」
冷蔵庫の引越しはキレイにするための「掃除」に加えて、移動中故障しないための「霜取り」「水抜き」が必要です。
霜取り
冷蔵庫に「霜」が付いている場合は霜を完全にとってから引越しを行います。
最近の冷蔵庫なら「自動霜取り機能」が付いているため、古い型でなければ「霜取りモード」に切り替え、あとは霜がとけ出た水を忘れずに排水するだけです。
ただし霜取り機能が無い場合は、電源を切り(コンセントを抜いて)自身で霜をとらなくてはいけません。
周囲が濡れないようタオルを敷き、バケツや洗面器などに氷になった霜を入れていきます。
冷凍庫は冷えが強いため電源を切った後、扉も一緒に開けっぱなしにし、ある程度霜が氷に変わったところではがしていくと良いでしょう。
水抜き
冷蔵庫の「水抜き」とは蒸発皿や製氷機にたまる水を捨てることです。
自動霜取り機能がついている場合、定期的に霜取りを行い蒸発皿(水受け皿、水受けトレイ、水受けタンク)に水が溜まる様になっています。
また忘れがちな自動製氷機の氷と水もかならず捨てましょう。
ただ基本的に蒸発皿の「水抜き」は引越し業者が行ってくれることが多いので、事前に問い合わせておくと安心です。
もし引越し業者が行わない場合は「受け皿式」なら底部分またはモーターの上部。
「タンク式」なら冷蔵庫裏の下のほうにあることが多いので自身で水を捨てるようにしましょう。
引越しの冷蔵庫、掃除の注意点
水拭きをする箇所が多いですが、冷蔵庫自体に水がかからないように、布巾などは固く絞って拭くようにしましょう。
精密機器である冷蔵庫は内部へ浸水してしまうと不具合や最悪、故障してしまうおそれがあります。
丁寧に掃除をするよう注意しましょう。